あなたは「生前遺影」の準備をしていますか?
2010年ごろから日本では「終活」がブーム。エンディングノートや、終活本が年代別に発売され、死について考える機会が多くなりました。その終活の一環として、生前に遺影を撮影しよう、と考える方が増えてきているのです。
今回は、そんな生前遺影を撮影するメリットや、準備についてお話しします。
- 元気な姿を残しておきたい
- 葬儀用の写真が気になる
- 準備をしたいけどどのようにしたらいいかわからない
こんな風に考えている方の参考になる内容となっています。ぜひ最後までご覧くださいね。
Contents
生前遺影とは?
名前の通り葬儀に向けて、先んじて遺影を撮影しておくことをいいます。
以前は、家族に迷惑をかけないように、という想いから撮影している方も多かった様子ですが、今では「メモリアルフォト」という認識が高まり、ご家族から提案することも増えています。
終活写真、エンディングフォト、シルバーフォト・・・さまざまな名前で呼ばれている生前遺影。呼び名の多さからも、どんどん遺影撮影へのハードルが下がっていることがわかりますね。
終活ブームから、人生の幕引きを自分らしく、と死について前向きに考える方が多くなったことも生前遺影が人気になっている理由のひとつです。
生前遺影のメリット
終活から派生した生前遺影。撮影をするメリットはどんなものがあるのでしょうか?
メリット1|元気なうちに撮影するのでキレイな写真が残せる
生前遺影のメリットのひとつは、元気なうちに撮影するのでキレイな写真が残せることです。
さらに、プロのフォトグラファーへ依頼すれば、もちろん素敵な仕上がりになります。希望があれば、お肌の調子なども整えてデータをお渡ししてくれるのでとくに女性にはプロへの依頼が人気なのです。
メリット2|家族が写真選びに悩まなくてもいい
遺影の準備をしておきたい、という希望はここからきていることも多いです。
葬儀前に、「遺影をどうするか」という話しあいって実は多いですよね。故人があまり写真が好きではない場合は、うんと若いころの写真になってしまうことも結構ありますよね。
ご本人の希望によりお若いころの写真を使う以外は、晩年の写真のほうがご家族も含めてしっくりくるでしょう。
また、弔問客から「故人らしくないなぁ」というお声をいただいたりすると、家族としては悲しいですよね。
生前遺影であれば、本人の希望もしっかり伝えられ、自分らしい写真を残せ、写真選びに家族が困らないことがメリットなのです。
メリット3|写真を探さなくて済む
写真を選ぶ前に、「そもそも写真、どこにあるかわかる・・・?」と、慌てて家中の収納をひっくり返して家族総出で大捜索!ということも、よく耳にします。
あのときのおじいちゃんと一緒に撮った写真は?
記念撮影したあと写真のネガは?
ということも、生前遺影を撮影しておけば防げます。
今ならデータでの保管ができますし、葬儀の前に焦って探す必要もありません。
生前遺影の撮影準備
それでは、生前遺影の撮影準備についてお話ししていきます。
3つのステップで、撮影を楽しみましょう!
【準備1】撮影場所を決める
まずは、どこで撮影をするのか決めましょう。
写真館などでの撮影が人気ですが、自宅や思い出の場所での撮影も、いま流行りの出張撮影でプロに撮影してもらえます。
晩年は病院に入院していたり、施設に入っていたりと、自宅で過ごせない方もいらっしゃいます。
元気なうちの撮影だからこそ、自分の好きなとき、好きな場所での撮影ができるのです。
生前遺影では、撮影場所を自分で選べることもまた、メリットのひとつです。
【準備2】依頼するフォトグラファーを決める
写真館ではほとんど選ぶことがないと思いますが、出張撮影を依頼する場合は数あるフォトグラファーから選ぶ必要があります。
プロのフォトグラファーへ依頼する際のポイントは3つ。
- 生前遺影の撮影実績はあるか
- 口コミや評価が良いか
- 自分の好みに合う写真を撮影しているか
▶出張撮影とは?プロのフォトグラファーへ依頼するメリット・デメリット
【準備3】衣装や小物を決める
衣装は、スーツや礼服ではなくとも、自分らしいと感じる服装で大丈夫です。
思い出の品などを持ち込んで撮影するのも素敵ですね。
写真をプロに依頼するのであればと、プロのヘアメイクに依頼する方も多いのです。当日はとびっきりのおしゃれをして撮影を楽しみましょう。
おすすめ|家族写真の撮影もいっしょに
生前遺影の撮影だけではなく、家族撮影を兼ねるのもおすすめです。
毎年誕生日に、家族写真と生前遺影を撮影し、更新していく方も多いのですよ。
家族イベントとして集まる日と決めてしまえば遺影撮影とは名ばかりの、楽しく素敵な1日になると思います。
家族撮影を、として誘うのであれば家族としても誘いやすいかもしれませんね。
まとめ
今回は生前遺影を撮影するメリットと準備についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
海外では葬儀=お祭りという地域もありますが、日本では死について話すことはまだまだ抵抗がある方が多いと思います。
ですが、とても大切なことですよね。ぜひこの機会に、一度ご家族と「自分の人生のエンディング」について話し合ってみませんか?
以上、参考になればうれしいです^^
それでは!